2014年06月05日の速記問答

【2014年06月05日の速記問答】

【問】

 速記と勉強

 僕はいま、速記に興味があります。

 今はまだ速記のソの字も知らないほどですが、

 テキストなどを買って、勉強しようと思っています。

 そして、速記の技術を勉強にも生かしたいな〜と考えているのですが、

 中学校の先生のおっしゃることを書き記すには、

 速記技能検定試験何級を目指したらよいでしょうか?

 まず、目標を定めようと思い質問してみました。

 詳しいご回答よろしくお願いします。

【答】

 まずは、6級、5級、4級の合格を目指してください。

 6級は、ひらがな、カタカナを使っても書けるスピードですが、

 5級になると、普通の文字では書き取ることができません。

 5級に合格できれば、速記を勉強して良かったと思えることでしょう。

 4級にも合格できるようなら、日常生活に速記を十分に生かせるでしょう。

 中学校の先生のおっしゃることを書き記すには、

 4級合格を目指してください。

 私の書いたHP「速記の書き方」は、

 基本的なことしか書いてありませんが、

 基本的な書き方を覚えるだけでも4級合格は可能だと思いますので、

 ぜひ参照してみてください。

 ちなみに私は、1級に1回、2級に1回、3級に9回連続10回、5級に1回合格しました。

 4級には合格していませんし、6級は受験したことがありません。

 速記が書けるようになると、書き取ることが億劫ではなくなります。

 さっと書き取れるので、先生の話をじっくり聞くことができます。

 書き取るための時間がかからないので、考える時間が増えるのです。

 速記の使い方は自由であり、

 速記だから一言一句書かなければならないというものではありません。

 頭の中で要約してポイントだけノートに書くこともできます。

 日本速記協会の速記技能審査基準(S63.2.2実施)によれば、

 1級は「会議・座談・講演などを単独で速記することができる」

 2級は「会議・座談・講演などの速記の補佐をすることができる」

 3級は「口述・電話などの速記ができ、また反訳を手伝うことができる」

 4級は「平易な口述や草稿などに速記を活用することができる」

 5級は「ノートやメモなどに速記を利用することができる」

 6級は「速記の基礎が習得できていて普通文字よりも速く書くことができる」

 ということになっています。

 5級に合格できるようなら、ノートやメモなどに速記を利用することができます。

 普通の文字で書くよりも、かなり速いスピードで記録することができます。

 小学生の人は、6級合格を目指してください。

 中学生の人は、5級合格を目指してください。

 高校生の人は、4級合格を目指してください。

 大学生の人は、3級合格を目指してください。

 速記者になろうという人は、2級、1級を目指してください。

 速記日本一になりたい人は、高速度速記競技会に出場して優勝してください。

 私は、高速度速記競技会に37年連続39回出場し、18回入賞しました。

 2位から10位までの順位はすべて取ったのですが、

 高速度速記競技会で優勝したことはありません。