2014年06月04日の速記問答

【2014年06月04日の速記問答】

 【問】

 速記者について

 派遣の速記者になるには最低で速記技能検定の何級を持っているといいんでしょうか……(゚゚`)?


 【答】

 速記技能検定試験は、6級から1級まであります。


 6級 分速 80字  5分 原稿字数  400字 原稿作成時間  60分 正確度 96%以上合格

 5級 分速120字  5分 原稿字数  600字 原稿作成時間  60分 正確度 96%以上合格

 4級 分速180字  5分 原稿字数  900字 原稿作成時間  60分 正確度 97%以上合格

 3級 分速240字  5分 原稿字数 1200字 原稿作成時間  60分 正確度 97%以上合格

 2級 分速280字 10分 原稿字数 2800字 原稿作成時間 130分 正確度 98%以上合格

 1級 分速320字 10分 原稿字数 3200字 原稿作成時間 130分 正確度 98%以上合格


 1級に合格すると、一級速記士の資格になります。

 2級に合格すると、二級速記士の資格になります。

 速記者と言われる人は、1級か2級に合格したことのある人です。

 速記は、合格するのも大変ですが、速記能力を維持していくことも大変です。

 常に練習し、研究や改良を積み重ねていかなければなりません。

 派遣の速記者になるには、速記技能検定試験の1級か2級に合格する必要があります。

 しかし、3級以下でも、速記の仕事ができないわけではありません。

 速記の仕事をしながら腕を磨いていくという道もありますので、雇用者と相談してください。

 「機械の性能が上がった分、人間の性能が低下しても構わない」ということには、なりません。

 自動車の性能が向上しても、運転免許証は必要です。

 「居眠りしていても自動的にセンサーが働いてブレーキがかかるから、居眠りしても構わない」ということにはなりません。

 速記録の作成という仕事は難しい仕事ですから、機械の発達に関係なく、一定の速記能力が必要です。

 機械が進歩したので速記者の養成は必要ないという考え方は間違っています。

 2年の養成で1級に合格するといっても、一度落ちた信用と能力を復活させるのは大変なことです。