2014年06月02日の速記問答

【2014年06月02日の速記問答】

【問】履歴書に、「速記が得意です」と書いたのですが、

 後になって、特別な記号を用いて記録することだとわかりました。

 私は、字を早く書けるという意味で書いたのですが、

 問題ありますよね?

 ちなみに、応募した仕事が、医師と患者の会話の記録です。

【答】

 20歳を超えた人でも、速記を見たことがないという人はいっぱいいます。

 速記を書く人も、速記を教える人もとても少ないからです。

 速記が書ける先生が一人もいない学校は、全国に珍しくはありません。

 だから、あなたが、履歴書に、

 字が速く書けるという意味で「速記が得意です」と書いたことは、

 恥ではありません。

 速く字が書けるということは、すばらしいことです。

 特技と言えると思います。

 速記能力と反訳能力は比例します。

 速く字が書ける人は反訳能力の高い人ですから、速記にも強くなる可能性があります。

 字が速く書ける人は、速記の必要性をあまり感じないかもしれません。

 しかし、字が速く書ける人が速記を勉強すれば、

 字を書くのが遅い人よりも、

 さらに高い速記能力を持つことができると思います。

 私は、筆圧が強くて、どちらかというと字を書くのが遅かったために、

 速く字を書けるようになりたいと思って、速記の勉強を始めました。

 そんな私が、速記者になるとは、夢にも思いませんでした。

 正確な記録を残すということは、事務の基本だと思います。

 医学の分野のみならず、どの分野においてもとても大切なことです。

 私は、公務員の採用条件を、速記技能検定試験3級合格以上にするべきだと思います。

 機械だけではだめなんです。

 録音録画もありますが、機械だけではだめなんです。

 速記が書ける人材が必要だと思います。

 医者だって、警察官だって、裁判官だって、みんな速記は必要です。